モノクロ写真は、【白黒写真】と言われることもありますが、
実は白と黒だけではないのです!
温黒調/冷黒調という言葉を聞いたことはありますか?
温黒調はウォームトーン、冷黒調はクールトーンと言ったりもします。
ちなみに通常のモノクロは純黒調です。
茶色が混じったような、温かみのある温黒調。青みがかった冷たさを感じる冷黒調。
デジタル以前ではこの色調の違いを、プリントする用紙の違いで使い分けていましたが
(単純に紙のベースの色の違いです)今ではディスプレイを見ながら好きな調子に変えることができますね。
デジタル以前にもあった表現方法のため、photoshopには色調を変えるための機能が備わっています。
それが、今回紹介する【ダブルトーン】です。
まず、カラーの写真をモノクロ写真に変更する必要があります。
【イメージ→モード→グレースケール】にて写真のカラー情報を破棄します。
次に上の写真にある【グレースケール】を選択します。
【種類】で重ねる色の数を決め、【インキ】にてお好みの色を重ねてください。
茶色系を足すと「温黒調」で、青色系を足すと「冷黒調」になります。
ポイントは濃い色を1版重ねて色をつけるのではなく、
薄めの色を何版か重ねて色を表現すると深みのある色調になります。
版を重ねていくイメージなので、重ねるほど濃くなり露出の暗いイメージになっていきますので、
最後に、トーンカーブを使い全体の明るさを調整してください。
昔の高名な写真家さんたちの写真はウォームトーンが多く、そればかり見ていた私は
通常のモノクロより、ウォームトーンのがモノクロ写真としてしっくりきます。
皆さんも自分好みのトーンをデジタルで表現できるようチャレンジしてみてくださいね^^
【純黒調】
【温黒調】
【冷黒調】
pnotoshopテクニック|#004 モノクロの粒子感[02]
pnotoshopテクニック|#003 モノクロの粒子感