今回はネガフィルムの雰囲気を再現する方法です。
ただ、ネガフィルムの雰囲気と言っても、
ネガフィルム自体決まった色というのが存在しないためその雰囲気というのは
プリントをする人により違うのはご存知かと思います。
しかしやはり、デジタルカメラで撮った写真と、ネガフィルムで撮ってプリントした写真は何か違う。
様々な要素がありますが、
一つに「デジタルカメラで撮った写真は綺麗すぎる」ということがあります。
下の写真が今回の写真の修正前の画像になります。
いかがでしょうか?普通に綺麗ですよね。
この「普通に」というのがデジタルカメラの良いところであり、
また、ちょっと物足りなく感じてしまうところでもあります。
やはり誰もが気に入るような「きちっとしたもの」も素敵ですが、
万人受けはしなさそうだけど「クセのあるもの」の方が、そのクセが好みにあったときは
とても魅力的になりますよね!
photoshopを使えば写真のトーンを如何様にも変える事ができます。
様々な雰囲気を試してみて、自分だけの魅力的な雰囲気をだせるようにしたいですね^^
さて、それでは今回の写真のようなトーンの出し方をお教えします。
この写真の被写体は原爆ドーム。
その存在の強さ/深さ/大きさは、修正なしの写真では雰囲気がでていません。
そこで、アンダー調のちょっと昔の写真のような雰囲気にしました。
修正方法は、トーンカーブのみの使用です。
まずトーンカーブのチャンネルを【レッド】にします。
ハイライト側を上にあげ、シャドー側を下にさげ、S字をつくります。
次に、チャンネル【グリーン】をレッドと同じように、S字を作ります。
レッド/グリーンのチャンネルを同じくらいのS字にすると
全体的に色が濁った感じになります。
でもこの濁りが色の深みを感じさせてくれると僕は思っています^^
そして、【ブルー】のチャンネルは逆S字にします。
このブルーチャンネルの逆S字にすることでシャドー側にブルーを足し、
ハイライト側はブルーを下げる事で補色であるイエローを出します。
レトロな雰囲気を入れたい時やちょっと雰囲気を出したいときなどに
よく使われるテクニックです。
最後に【RGB】のチャンネルで全体のトーンを整えます。
今回は逆S字で軽くコントラストを下げその後、全体を若干暗くしました。
以上で、今回の写真のようなトーンになります。
【伝えたい】【表現したい】想いに合わせて写真のトーンを変えるのは、
フィルム時代もデジタルになった今も一緒です。
様々なトーンの出し方を覚えて、
伝えたい想いをより伝えられる写真を創っていきましょう^^!
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